子連れで行く!北海道「星野リゾート トマム」の旅 〜後編〜
前後編に渡ってお送りしております「星野リゾート トマム」の旅。前編の公開からだいぶ時間が空いてしまい、トマムは再びグリーンシーズン真っ只中となりました!今回は夏のアクティビティの話題を中心にお届けしたいと思います。
星野リゾート トマムでは、約1000haの広大な敷地の中で、年間を通して様々なアクティビティを楽しむことができます。冬季は、スキーやスノーモービルをはじめとしたスノーアクティビティ。夏季は、トマムの大自然を舞台にしたより多彩なプログラムが用意されており、テニス、グラウンドゴルフ、ツリーイング、ラフティング、キャニオニング、釣り、サイクリング、登山、熱気球、乗馬体験等々… 全てを紹介しきれないほどの豊富なラインナップとなっています。
夏のアクティビティの目玉。雲海テラスへGO
そしてやはり、星野リゾート トマムの夏季アクティビティの目玉といえば、トマムの大自然が生み出す幻想的な雲海を一望できる「雲海テラス」です。トマム山の中腹、標高1088mに位置する雲海テラスで、5〜10月の早朝、様々な条件が揃った時にだけ出会える神秘的な自然現象。
星野リゾート トマムでは、翌朝に予想される雲海の種類や発生確率を「雲海予報」として発表しており、公式サイトやホテル客室内のテレビなどでチェックすることができます。筆者の滞在中、初日は残念ながら悪天候により雲海テラス行きのゴンドラが運休となってしまったのですが、気を取り直して翌日、早朝3時に起床し「雲海予報」をチェック。雲海発生確率は40%と微妙なところでしたが、行ってみることにしました。
テラス行きのゴンドラ乗り場まではシャトルバスが出ており、始発の4時のバスはリゾナーレトマムからゴンドラ乗り場まで直行する優先バスとなっています。始発に乗るべく早めにロビーに降りたのですが、すでにけっこうな人が集まっていて、3時50分頃には1台に乗り切れないほどの長蛇の列ができていました。ちなみにゴンドラ乗り場近くには駐車場もあるため、マイカーで行くことも可能です。
暗闇の中ゴンドラに揺られ、13分で雲海テラスに到着。9月中旬のこの日、テラスの気温は10℃との事前情報でしたが、体感的には5℃以下くらいの寒さ。ヒートテック+薄手のウールのセーター+ウルトラライトダウンというユニクロ防寒スタイルで臨んだのですが、とても耐えられるレベルではなく、無料で借りられる厚手のベンチコートを着てもまだ寒いくらいでした。ベンチコートは数に限りがあり必ず借りられる保証はないため、しっかりとした防寒具を持参されることをおすすめします。
「てんぼうかふぇ」で温かいコーヒーやスープをいただいてホッと一息。コーヒーの上には雲海に見立てたクリームが乗っています。
そして肝心の雲海ですが… 結論から言ってしまうと、この日のテラスは「雲の上」ではなくほぼ「雲の中」でした。筆者の雲海ベストショットをご覧ください。
少し周辺を散策しつつ雲が晴れるのを待ってみたものの、あまりの寒さに1時間程で退散しました。ホテルに戻ってから公式サイトをチェックすると、その後よりクリアに雲海が出現した時間帯があったようです。自然が相手なので仕方ないですが、やはり悔しいですね。いつかリベンジしたいと思います…!
トマムの雲海発生率は平均して40%前後と決して高くはないようです。しかし雲海に出会えなくても、天候に恵まれれば朝日に輝くトマムの景色を一望できますし、早朝の爽やかな空気の中、コーヒーを飲んだり散策するだけでも十分楽しめるスポットとなっています。雲海をより深く学べる「雲海ガイド」や、雲海のポストカードを送れる「雲のゆうびん屋さん」など、楽しい仕掛けも盛りだくさん。旅の大切な思い出の1つとなることは間違いないでしょう。
2017年9月に誕生した「Cloud Pool(クラウドプール)」「Contour Bench(コンターベンチ)」に加え、2018年9月には「Cloud Bed(クラウドベッド)」と「Cloud Bar(クラウドバー)」という新展望スポットもオープン予定。9月限定・1日1組のみですが、夕暮れの雲海テラスを独り占めできる「雲海露天風呂」なんていう素敵なサービスもあるようです。なお、冬季は氷と大自然が織りなす神秘的な景色が魅力の「霧氷テラス」に生まれ変わります。
最後に、もし悪天候等でゴンドラが運休となってしまった場合、入手済みのゴンドラ乗車券は「館内利用券」として、施設内のレストラン・売店・その他有料サービスなどで使用できる金券となりますので、忘れずに活用しましょう。(筆者は見事に使い忘れました…)
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