映画音楽好きのための映画「すばらしき映画音楽たち」
映画「すばらしき映画音楽たち」

映画音楽好きのための映画「すばらしき映画音楽たち」

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素晴らしい映画は必ずといっていいほど映画音楽もいい。これは間違いありません。じつは私、好きなものトップ5に入るくらい映画音楽が好きです。言い過ぎかもしれませんが、映画本編よりも映画音楽の方が好きかもしれません。想像してください、朝の通勤ラッシュでどんなに電車が満員でも、映画音楽さえあれば壮大な物語のワンシーンに早変わり。いつもと同じ1日が特別な1日に生まれ変わっちゃうんですから。(あくまでも気持ちの面で)

KONFIGでも今後さまざまな映画音楽を取り上げていきたいと思っているのですが、そんな中、映画音楽好きは絶対に見逃してはならない作品があったので紹介したいと思います。映画音楽の作曲家たちを題材にしたドキュメンタリー映画「すばらしき映画音楽たち」です。

映画「すばらしき映画音楽たち」チラシ

映画の内容

映画音楽の作曲家(コンポーザー)たちにフォーカスしたドキュメンタリー映画。無声映画時代の音楽の役割から現代の映画音楽のあり方まで、時代ごとの変化と進化を映画音楽関係者たちが語ります。巨匠のみならず、現在活躍中の作曲家たちにもかなり焦点が当てられており、私が勝手に師匠とあがめている作曲家ハンス・ジマー(代表作「パイレーツ・オブ・カリビアン」「ダークナイト」「インセプション」)や、アクション大作映画を中心に活躍するジャンキーXL(本名トム・ホーケンバーグ:代表作「マッドマックス 怒りのデス・ロード」「デッドプール」)など、普段ではなかなか見ることのできないインタビュー映像が満載です。

とりあげられている作曲家たち

ジェリー・ゴールドスミス、ジョン・ウィリアムズ、ダニー・エルフマン、ハンス・ジマー、トレント・レズナー、ヘイター・ペレイラ、トレヴァー・ラビン、トレント・レズナー、ブライアン・タイラー、スティーブ・ジャブロンスキー、ジェームズ・ホーナーなど

登場する映画作品

スター・ウォーズ、E.T.、ジョーズ、ロッキー、007/カジノロワイヤル、荒野の七人、猿の惑星、ダークナイト、インセプション、パイレーツ・オブ・カリビアン、マッドマックス 怒りのデス・ロード、ソーシャル・ネットワーク、ロード・オブ・ザ・リング、タイタンズを忘れない、めまい、サイコ、バットマン、ピンク・パンサー、レイダース/失われたアーク、アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロンなど

まさに至福の2時間でした。映画音楽好きならば絶対に観ておきたい作品です。

さて、せっかくなので私が憧れる映画音楽の作曲家を5人ほど紹介させてください。皆さんも聴いたことがある名曲ばかりだと思います。

ジェリー・ゴールドスミスの代表曲

映画音楽界の巨匠といえばこの人、ジェリー・ゴールドスミス。もちろん名作揃いなのですが、「スタートレック」「エイリアン」「猿の惑星」「めまい」「ランボー」「チャイナタウン」など。ブラスの響きが美しくかつ力強い。これから戦い(冒険)にいくぜ!といった気持ちにもさせてくれますね。

ジョン・ウィリアムズの代表曲

あらゆる世代にとって、最も有名な映画音楽の作曲家といえばジョン・ウィリアムズではないでしょうか。彼が奏でる印象的なメロディは一度聴いたら忘れられません。代表作は「スター・ウォーズ」「インディー・ジョーンズ」「E.T.」「ジョーズ」「ジュラシック・パーク」「スーパーマン」など。もはや作品名を見ただけでメロディが思い出せるほど。一度は終わりつつあったオーケストラによる映画音楽ブームを再燃させた彼の功績は計り知れません。誰もが認める映画音楽界のレジェンドですね。

ハンス・ジマーの代表曲

私の師ハンス・ジマー。私が映画音楽というものに対して興味を持ったのは彼のおかげです。それまでももちろん映画音楽の素晴らしさは感じていましたが、映画「ザ・ロック」(ショーン・コネリー、ニコラス・ケイジ主演のアクション大作)を観た時の衝撃は今でも忘れません。こんなにもかっこいいソルジャー(戦うための)サウンドが今まであったでしょうか。重厚なサウンドにして印象に残るわかりやすメロディライン。映画の雰囲気を音楽がコントロールしているといっても過言ではありません。音楽が無ければ映画自体の面白さも半減してしまうでしょう。ハンス・ジマーの作る音楽はまさに「かっこいい」のです。こんな映画音楽を作りたいな〜!って思ってしまったのは私だけでしょうか。

ダニー・エルフマンの代表曲

いまでも熱狂的なファンのいるオインゴ・ボインゴというグループの元リーダー、ダニー・エルフマン。彼の作る音楽は独創的です。代表曲は「バットマン」「シザーハンズ」「チャーリーとチョコレート工場」など。ティム・バートン監督のほとんどの作品は彼が音楽を担当しています。怪しげな雰囲気の曲を作らせたら右に出る人はいないんじゃないでしょうか。彼の奏でるメロディも非常に印象的で中毒性がありますね。

アラン・シルベストリの代表曲

今回ご紹介している「すばらしき映画音楽たち」の中では取り上げられておりませんが、ハンス・ジマーと同じくらい好きな作曲家がアラン・シルベストリです。アランの最も有名な曲といえば、もう皆さん絶対ご存知の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」。この曲はもう天才としか言えません。彼のサウンドはともかく「伸び」「飛翔感」がすごい。空に飛んでいっちゃえーーーー!っていう感じw 「ナイトミュージアム」では謎めいた雰囲気と冒険を音で表現。それでありながらしっかりと彼の音に仕上がっています。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と「ナイトミュージアム」の両者、よ〜く聴いていただくと実はすごく似ているのにも気づくはずです。同じ作曲家の別の曲を聴き比べするのも楽しいですよね。その他には「アベンジャーズ」のあのテーマ曲も彼によるもの。ソルジャーソングも実はかなり得意なんです。どの作品をとってしても素晴らしいとしかいいようがありません。

おまけの動画

映画の中では知る人ぞ知る情報もいくつかありました。関連する動画を見つけたので以下で紹介します。

オバマ元アメリカ大統領の勝利宣言で使われた映画音楽

アメリカ初の黒人大統領となったオバマさんの2008年の勝利宣言にも映画音楽が使われていました。デンゼル・ワシントン主演のアメフト映画「タイタンズを忘れない」のメインテーマです。音楽はトレヴァー・ラビン。オバマさんはこの映画が大のお気に入りとのこと。演説自体も素晴らしいのに、終わりと同時にこの曲が流れたらそれはもう興奮しますよね。オバマさんは大衆を鼓舞させることにおいては最高の大統領だったのではないでしょうか。

トレヴァー・ラビンのその他の代表作品は「アルマゲドン」「コン・エアー」「ナショナルトレジャー」などアクション大作が多め。映画プロデューサーのジェリー・ブラッカイマー製作作品を多く手がけていますね。

(音楽は7:40からですが、スピーチの後半からの流れで聴くと泣く)

The Bugglesの名曲MVに若き日のハンス・ジマー出演

懐かしの名曲The Bugglesの「Video killed the radio star」のミュージックビデオに、ハンス・ジマーが出演しているとの情報。一番後ろの黒い服装のが彼。もうすでにこの頃からシンセサイザーに囲まれていたんですね。

いかがでしたか。映画「すばらしき映画音楽たち」はシアター・イメージフォーラムほかで上映中。ぜひこれを機会に映画音楽のすばらしさに触れてみてください。それではまた。